#TrueColorsDay | 2021年4月28日
レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、インターセックス、クエスチョニング(LGBTIQ)の若者がホームレス状態になるリスクは、そうでない若者の120%にもおよびます。私たちは、階級、人種、民族、性別、性的指向にかかわらず、誰もがわが家と呼べる安全な場所を持てるべきであると考えています。
#TrueColorsDayとは、LGBTIQの若者たちがホームレスとなるのを防ぎ、ホームレス撲滅を目指す国際擁護デーです。どんな困難にも立ち向かいLGBTIQたちの住居確保に取り組む方たちを祝う日でもあります。世界中の若者と大人の協力者による若者のホームレス撲滅活動はめざましい効果を上げています。コミュニティは変わるために動き始め、若者たちはLGBTIQと人種の平等に基づいた力強い運動の先頭に立っています。#TrueColorsDayはそんな運動に参加する新しい方法を提供するゲートウェイです。
住まいは人権である。
世界中でLGBTIQの権利保護が急速に進んでいるものの、今でもLGBTIQであるというだけで、差別や暴力が横行しています。コロナ禍の出口が依然見えず、ホームレス状態にあるLGBTIQの若者が特に弱い立場にある中、時には、住まいというシンプルな保護さあれば、若者の安全を守ることができるのです。
私たちは、この#TrueColorsDayに、ホームレス状態に瀕している若いLGBTIQの人権を守るために、各地で同時に声を合わせて発信します。
#TrueColorsDayの誓いを立てよう。
私たちの信条:
- 住まいは人権である。
- 階級、人種、民族、性別、性的指向にかかわらず、誰もが我が家と呼べる安全な場所を持てるべきである。
- LGBTIQの若者たちが住居やサービスを求める時に差別や暴力を恐れる必要があってはならない。
- ホームレスを撲滅するためには、黒人、有色人種、原住民の若者がホームレスになる大きな原因である住居や、医療、警察における構造的な人種差別をなくさなくてはならない。
- 移民や亡命を希望する人たち――その多くは迫害を逃れるLGBTIQ――にも安全な住まいを持つ権利がある。
- コロナ対策にホームレス状態の若者の救済とリソースを含める必要がある。
- 若者こそが若年ホームレス運動の今日、そして明日のリーダーである。非営利組織は若者たちの行動を支援·支持するべきである。
あなたもそう思っているなら、#TrueColorsDayの誓いに参加しましょう。
Ture Colorsとは
True Colors Unitedは2008年にシンディ·ローパーと共同設立され、LGBTIQの若者たちのニーズに合った解決法を提供することによりホームレスの撲滅に取り組んでいます。最も困窮している若者にとって安全で彼らを認めるサービスは、すべての人にとって安全ですべての人を認めるサービスである、というのが私たちの考え方です。
発信しよう。
声を大にして、どんどん発信しよう。#TrueColorsDayの誓いを立てて、4月28日の活動に参加しよう。
発信しよう。パートナー組織として協力
この運動はチームワーク。#TrueColorsDayパートナーこそが、LGBTIQの若者のホームレス撲滅運動の主役です。
パートナー組織として協力#TrueColorsDayに何があるの?
あなたの「住まいは人権」メッセージを投稿しよう
すべての人が我が家と呼べる安全な場所を持てるべきであるという私たちの主張に、例外はありません。住まいは人権です。世界が新型コロナ感染症に悪戦苦闘する中、住居確保が最も効果的な医療対策の1つであることは益々明白になってきています。
4月28日の朝起きたら、インターネットは世界中の様々な人が投稿した「住まいは人権」というメッセージ一色になっているところを想像してみてください。私たちが一丸となって力を合わせれば、政府やリーダー達に、例外なく全ての人が安全な住まいを持つ権利があるというパワフルなメッセージを送ることができるのです!
#TrueColorsDay(4月28日(水曜日))にあなたの「住まいは人権」メッセージをオンラインでシェアして、運動を応援しましょう。方法はとても簡単。
- あなたの「住まいは人権」メッセージを作成。写真、ビデオ、テキストでも構いません。あなたらしい、クリエイティブなメッセージにしましょう。
- ハッシュタグ「#TrueColorsDay」を付けて4月28日に投稿。インターネットを私たちのメッセージで溢れさせましょう。最高のインパクトを与えるために、4月28日まで待ってください。
発信して運動を広めよう。
ソーシャルメディア投稿例
宣伝投稿:
誰もが安全な住まいを持つ権利があります。例外はありません。#TrueColorsDayの誓いを立てて、4月28日に行動を起こそう。
これが私の信じること。そう思うでしょう?#TrueColorsDayの誓いを立てて、4月28日の活動に参加しよう。[#TrueColorsDayの誓いを立てる画像入りで投稿]
当日の投稿:
住まいは人権です。#TrueColorsDay [あなたの「住まいは人権」の写真またはビデオと共に投稿しよう]
今日は#TrueColorsDay。私は#TrueColorsDayに誇りを持って、すべての人が我が家と呼べる安全な住まいを持つ世界を支持することを誓います。
なぜ若年LGBTIQのホームレス?
「なぜレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、インターセックス、クエスチョニング(LGBTIQ)の若者だけ特別扱いなのか?」
「若年ホームレス自体を撲滅する努力をするべきでは?」
「なぜ切り離して考えるのか?」
設立以来、True Colors Unitedにはこうした質問が何度も寄せられてきました。「なぜ若年LGBTIQなのか」もう一度考えてみましょう。
ホームレスは、あらゆる若者に影響を及ぼします。ならば、True Colors UnitedはなぜLGBTIQのホームレスについて取り上げるのでしょうか。これには 3 つの理由があります。
1.若年LGBTIQがホームレスになるリスクは120%高い。
考えてみてください。LGBTIQの若者はそうでない若者と比べて120%もホームレス状態になる可能性が高いという調査があります。こうした若者は最初ら不利な条件を突きつけられています。True Colors Unitedはその条件を平等にして、若年層LGBTIQのホームレス率が他の人達のそれと差がなくなるように取り組んでいます。
このリスクの高さは私たちの調査にも反映されています。具体的には、米国の若者の約7%がLGBTIQであるのに対して、ホームレスの若者の40%がLGBTIQです。
若年LGBTIQがホームレスになるリスクが高いと認識するだけだはホームレスはなくなりません。まずホームレスにさせないことが必要なのです。そのためには、なぜ若年LGBTIQのリスクが高いのかを理解しなければなりません。
2.若年LGBTIQがホームレスになる独特な理由
私たちの調査では、若年LGBTIQがホームレスになったのは、そうした性的指向や性自認(ジェンダーアイデンティティ)を家族に拒否されたからというのが最も多い理由です。自分の性的指向を家族にカミングアウトすると、半数の両親はそれを受け入れず、1/4以上が家から追い出されています。
安全な空間が非常に重要な理由はここにあります。「安心感」以上の、物理的に安全な場所が必要なのです。学校や、家族、職場、何らかのコミュニティがLGBTIQのインクルージョンに真剣であれば、若者は歓迎され、大切にされ、充実した人生を歩めると感じることができます。インクルージョンの文化を醸成することは、強力なホームレス防止対策でもあります。そして、これは誰もができることなのです。
若年LGBTIQがホームレスになった最多の理由は受け入れてもらえないことですが、それだけではありません。このほかにも、ホームレスへのサービス提供者たちは、里親制度の対象年齢を超えた、貧困、家庭内虐待などを挙げています。ホームレスになる原因は1つではなく、様々な要因が絡み合っている場合が多いのです。若者のホームレスを撲滅するには、様々なコミュニティに影響を与える色々な要因を理解しなければなりません。
3.ホームレスの若年LGBTIQが抱える特殊なニーズ
LGBTIQの若者はそうでない若年と比べてホームレス状態になる確率が高く、ホームレスになっても高い率で暴力を受けたり健康上の問題を抱えています。
また、ホームレス期間もLGBTIQでない若者に比べて長くなっています。これを念頭にホームレスを防止するための安全な空間の重要性をもう一度考えてみると、ホームレスシェルター(緊急一次宿泊所)やサービスはLGBTIQの若者にとっても安全なものでなければなりません。若年LGBTIQはホームレスになっても、差別を恐れて援助を敬遠しがちです。ホームレスへのサービス提供者の多くは若年LGBTIQを助けたいと思っていても、知識やリソースがないために効果的な援助を提供できていません。
私たちはTrue Colorsインクルージョン評価プログラムやTrue Colorsラーニングコミュニティのリソースを活用して、性的指向や性自認にかかわらず、助けを求めてくる若者ひとり一人のニーズに応えるために、全国のサービス提供者を支援しています。
最終的な目標
ホームレスにさせていい人などいません。ましてや性的指向や性自認というだけの理由で。私たちがそれぞれのコミュニティでLGBTIQの若者を受け入れ認めていくことで、すべての若者がホームレスになることを防止できるのです。また、シェルターやサービス提供者を支援することで、より多くの若者が必要な援助を受けられるようになります。
つまり、最も疎外されている若者へ安全で彼らを認めるサービスを確保できれば、それがすべての若者にとって安全ですべての若者を認めるものであるという確信が持てるのです。
Header photo credit: Rivianna Hyatt, True Colors United; Editing: Jha’asryel-Akquil Bishop, National Youth Forum on Homelessness.